Q.14 十分きれいにならない……
A.14
そのトレーナーの洗濯取り扱い絵表示を確認してください。手洗いを含めて水洗いが×になっていませんか?
水洗いが×になっていればその根拠を検討してみましょう。
最近の衣料品はクリーニング店の立場から見ると装飾過剰ともいえるほどで、こういうトレーナーなども例外ではありません。袖と身ごろの色が白と黒、または白と赤のように鮮やかな配色になっていませんか?また胸のあたりに赤や紺の色使いで刺繍が施してありませんか?
本来綿製品などは、水洗いが可能でなければならないものだと私たちは考えます。綿製品についた水溶性汚れをドライクリーニングで落とすことは難しいからです。
ところが、見かけの美しさを求めるあまり染色が不十分であったり、極端に縮むおそれのある製品が大変多いのです。もちろん、水洗いが×の表示でも水洗いできる品はたくさんあります。この絵表示の信頼性が薄いというのが残念ながら実状です。
クリーニング店の判断で水洗いが×表示の製品を水洗いをして、もしも事故が起こったときには、取り扱いの表示に従わなかったという理由で、アパレルメーカーは決して責任をとってはくれません。メーカーにとってクリーニングで綺麗になるかならないかは関係ないのです。
このケースの場合、クリーニング店では水洗いするのは危険だと判断したのでしょう。白い綿製品が水洗いできないというのは、クリーニング店サイドからすれば、欠陥だと言わざるを得ません。